日光の社寺~日光東照宮・日光二荒山神社・日光山輪王寺~

栃木県日光市にある日光東照宮と言えば、日本屈指の観光名所のひとつです。古くからの山岳信仰における聖地であり、最近ではパワースポットとしても注目されるこの地は、日光東照宮と日光二荒山神社、日光山輪王寺という2つの神社から構成された世界遺産として登録されています。

日光山は複合型の霊地

日光の社寺がある日光山は古くから山岳信仰の聖地として、この地に存在してきました。日光山内の社寺には徳川家康を「神」として祀る東照宮、男体山・女峯山・太朗山といった「山」を祀る二荒山神社、それぞれの山に対応した「仏」を祀っている輪王寺があり、3つの異なる信仰が集まる複合的な霊地としてこれらを全てまとめて「日光山」または「日光三所権現」と呼んでひとつの対象として崇められていました。

このような「自然信仰」「神」「仏」をまとめて信仰する形態は「神仏習合」と呼ばれており、明治以前にはごく普通に行われていましたが、明治政府による「神仏分離令」によって現在は「二社一寺」と呼ばれるようになりました。

日光東照宮は風水・陰陽道の技術が詰まったパワースポット!

「神」と「仏」が共存する霊山として、人々の信仰を集めてきた日光山ですが、近年ではパワースポットとしても注目されています。日光東照宮の中でもその豪華な造りで有名な陽明門は真北の方角に位置し、夜には北極星が門の真上に輝くことで知られています。北極星は地球の北極側にある自転軸の延長線上に位置しているため、私たちからは北極星が動いているようには見えません。そのため北極星は古来より「不動の星」とも呼ばれています。

この北極星の位置と同じように日光は江戸から見てちょうど真北に位置し、江戸からは「不動の地」となるので霊山である日光山のエネルギーを江戸に送るために徳川家康はこの地に墓所を築くことを命じたと言われています。当時の風水・陰陽道の手法を駆使して建造された日光東照宮は、開運の神社として近年その人気が高まっています。

二荒山神社と輪王寺

日光で有名な場所として真っ先に挙がるのはやはり日光東照宮ですが、二荒山神社と輪王寺も忘れてはいけません。どちらもその成り立ちは古く、日光東照宮よりも歴史のある社寺です。二荒山神社は江戸時代に東照宮が建造されるまで、日光山信仰の中心として栄えた日光山で最も古くからある神社で、その境内は華厳の滝やいろは坂を含む広大なものになっています。一方で輪王寺も奈良時代の創建以降日光山の中心寺院として発展し、三代将軍徳川家光の霊廟がその境内に建立されたことによりますますその隆盛を誇ることになりました。神仏習合の信仰の名残からか輪王寺に属する建物は日光山内の各所に点在し、中禅寺湖にある中善寺も輪王寺の一部です。

また日光社寺の境内には多くの御神木があります。有名なものでは東照宮にある高野槇を始め二荒山神社の夫婦杉や親子杉、三本杉など多くの巨木や名木は古来より人々の信仰を集め、大切に守られてきたという歴史を感じさせてくれます。

世界遺産として認定された日光の社寺の面積はとても広大です。日光山各所に見どころとなる建物が広がっているので、じっくりと見学をするのであれば一日では足りないかもしれません。全国から集められた名工によって造られたその建造物とその周辺の自然が一体となったその荘厳な雰囲気を、心を鎮めてのんびりと散策してみたいものです。

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