山好きな方にオススメ!「紀伊山地の霊場と参詣道」に行こう!
「紀伊山地の霊場と参詣道」は広範囲にわたっており、やはり最初は有名な「熊野古道」を目指すのが良いでしょう。
熊野古道にはいくつかのコースがあり、まずは初心者向けのコースから制覇することをオススメします。
牛馬童子像~継桜王子コース
牛馬童子像からいくつかの休憩ポイントを経て、継桜王子までのコースです。牛馬童子像は馬に乗ったお地蔵さまという感じで、見た目にかわいらしいのが特徴です。
コースの距離は6.7キロで、全行程を歩くと2時間ちょっとかかります。しかしアップダウンが少ないコースですので、ウォーク初心者の方でも十分に歩くことが出来ます。
もちろん歩いて帰ってくるわけではありません。ゴールの継桜王子のすぐ先にはバス停があり、そこから帰ることが出来ます。自然の中を比較的平坦な道が続きますので、中高年の方にも人気のコースとなっています。
発心門王子(ほっしんもんおうじ)~熊野本宮大社コース
発心門王子(ほっしんもんおうじ)から熊野本宮大社までのコースであり、複数のコースの中でも最も人気があります。その秘密は、何と言っても熊野本宮大社がゴール地点であることです。
またアップダウンが少ない緩やかな道なので、約7キロの行程ですが2時間をめどに歩くことが出来ます。
そして「古道セラピスト」と呼ばれる熊野古道のスペシャリストたちが、ガイドツアーを提供しています。行程の史跡や歴史などを解説してもらいながら、古道を歩いて気分をリフレッシュさせるのが大きな目的です。
ただし全行程の約半分が地道や石畳なので、膝に持病を抱えておられる方は何らかの対策をされた方が良いと思います。
大門坂~熊野那智大社・那智の滝コース
全行程約2.5キロと短く、歩いても1時間ほどでゴールの那智の滝に到着します。したがって、ウォーキングに自信のない方でも安心して楽しむことが出来るでしょう。ただし、ここで紹介した3つのコースの中で最もアップダウン(と言っても緩やかですが)があり、石階段も上るため、膝にサポーターをしておけば安心だと思います。
苔が生えている石階段は本当に雰囲気が良く、「もっとも熊野古道らしい雰囲気を味わえるコース」と言えるかもしれません。また、那智の大滝から5分ほど歩けばバス停があるため、帰りを歩く心配もありません。
いかがでしょうか?ウォーク初心者にオススメしたい3つのコースを紹介しました。最後の大門坂~熊野那智大社・那智の滝コースは所要時間が約1時間ですので、まずはここから初めても良いでしょう。
そして次回に熊野古道に来た時に、別のコースを楽しんでください。もちろん和歌山県ですから「カツオ」や「マグロ」の水揚げが多く、新鮮で豊富な海の幸を味わうことも出来ます。食で楽しむこともお忘れなく。