コロンビア謎の巨石彫刻サン・アグスティン遺跡群

南米大陸北西部コロンビアのマグダレナ川周辺で見つかった500を超える石像。山奥に点在した石の像には、仮面をつけたものもあれば、ジャガーやカエルに似たものもあります。いつ造られたものなのかもわかりません。何の目的で置かれたものなのかも。

コロンビアはどんな国?

コロンブスにちなんでつけられた国名「コロンビア」。かつては「グラナダ」と呼ばれていました。南米で唯一、太平洋とカリブ海に面した国。南はペルーとエクアドル。北はパナマ、東はベネズエラとブラジル。人口は4500万人程度です。
紀元前1万年ころから先住民の文化が存在し、紀元前1000年ころには、「カシケ」と呼ばれる部族の集まりによる国家が存在しました。紀元前300年ころ現在のニカラグア地域からわたってきた民族が中心となり、独自文化を発展させていたようです。トウモロコシやジャガイモを栽培して主食としています。このころの人々が石彫群を造ったと考えられています。
16世紀にはスペイン人に支配され、アフリカからの奴隷が大量に送り込まれます。その後は不安定な歴史が続き、現在も治安の悪い国家です。国土は北回帰線と南回帰線の間にあり熱帯性気候ですが、山岳地帯であるため標高によって気候が異なります。

サン・アグスティン遺跡群とは

マグダレナ川周辺500平方キロにわたって独特な石像が点在する地域です。主な遺跡だけで30箇所あり、南米最大の遺跡群となっています。アマゾン川、マグダレナ川、パティア川とつながる交通の要所的立地で、交易で栄えたエリアです。
遺跡は1757年にスペイン人の修道士が発見しますが、価値の評価はなされないまま荒らされ一部は消失してしまいました。20世紀の初頭にドイツの人類学者が詳細に調査して人類史に残る発見と評価されます。
最も古いものは紀元前500年ころのものとされ、当時から川沿いに集落を形成していた民族がいたと思われます。紀元5世紀ころからは石像を使った神殿建設もなされるようになり、祖先崇拝と関連するものと言われています。独特の石棺があるものなど墳墓として造られたものも数多くあります。
石彫は独特な形態をしていて、ネコ科の動物のような半人半獣の怪人、戦士のような人物の他、ヘビ、トカゲ、カエル、サンショウウオなどの生物をかたどったものも多数発見されています。

奇妙な石の文化を作った人たちがどんな民族だったのかは、いまだ解明されていませんが、その不思議さゆえに、多くの人々を惹きつけてやまない遺跡です。

Copyright(c) 2011 世界遺産の街へ旅しよう All Rights Reserved.