キリスト教の総本山バチカン市国

世界最小の国・バチカン市国は世界遺産に登録されている場所です。 人口809人、面積0.44平方キロメートルという規模でありながら、長い歴史を持っています。キリスト教の総本山でもある国です。イタリアに行けばパスポート無しで自由に入国、出国することができます。

バチカン市国の歴史

バチカン市国の始まりは4世紀まで遡ります。324年、ローマ皇帝のコンスタンティヌス1世は、イエスの弟子だった聖ペトロを讃えて墓の上に「サン・ピエトロ大聖堂」を建てました。756年にはフランク王国カロリング朝ピピンがラヴェンナなどの都市を法王に寄進します。法王権最盛期の12~13世紀には、ローマ各地から巡礼が集まり繁栄するようになりました。その後、さまざまな問題が起こりますが、19世紀に至るまで教皇の領地とともに栄えてきました。そして1929年にイタリアが統一された際、領土問題で対立し、教皇職を手放す代わりに独立国家となりました。

バチカン市国を周る際の注意点

バチカンでは教会などを観て回ることができますが、ただの観光名所ではなく、カトリック信者にとっては神聖な場所であることに注意しましょう。例えば、バチカンでいちばん有名なサン・ピエトロ大聖堂に行く際は、男性の場合はランニングや膝上のショートパンツ、女性ならキャミソールやミニスカートといった服装をしていると、入り口で入場を拒否されるおそれがあります。教会だけでなく、美術館でも入場拒否される可能性はあるので気をつけてください。また、セキュリティチェックも厳しくなっています。入場の際はイタリア警察によって荷物チェックとボディチェックが行われ、危険物を持っていないか調べられます。海外旅行で重宝されるアーミーナイフなども持っていると入れないので注意しましょう。

世界最大級の教会・サン・ピエトロ聖堂

服装や持ち物に注意が必要ですが、サン・ピエトロ聖堂はバチカンに行ったなら必見のスポットです。高さ120m、最大幅156m、長さ211.5m、総面積49,737㎡の大きさを誇る世界最大級のキリスト教会となっています。ルネッサンス建築とバロック建築が融合された荘厳な建物で、サン・ピエトロの墓、ミケランジェロが設計したクーポラ(大円蓋)、同じくミケランシャロの作品である「ピエタ」、ベルニーニの「聖ペテロの椅子」など見どころ満載の場所になっています。解説が欲しい場合はツアーやオーディオガイドの貸出を行っているので利用してみてください。

500年以上かけて集められたコレクションが展示されるバチカン美術館

サン・ピエトロ聖堂の北側に隣接するバチカン美術館では、歴代教皇が500年以上もかけて集めたコレクションが展示されています。大小約25もの美術館・博物館で構成された巨大な美術館です。館内にはエジプト美術やエトルリア美術、現代キリスト教美術などの専門美術館や、ミケランジェロの作品で知られるシスティーナ礼拝堂、ラファエロ・サンティとその弟子によって描かれたフレスコ画などが展示されたラファエロの間などがあります。有名なミケランジェロの「最後の審判」は、ここで観ることができます。他にもレオナルド・ダ・ヴィンチ作の「聖ヒエロニムス」、作者不詳の古代ギリシャ彫刻「ラオコーン像」など名作がたくさん展示されています。16世紀に作られたイタリア各地の地図を展示した、珍しい地図のギャラリーもあります。40ある地図はグレゴリウス13世の命によって作成されました。ギャラリーを観れば、当時の地形についての認識を知ることができます。バチカンを訪れた際は、ぜひ美術館も観てみましょう。

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